ご当地グルメの特徴
富山の「白エビかき揚げ丼」も参加することになった「ご当地グルメ」ですがB級グルメの中でも特に「ご当地グルメ」であることがいわば条件のようにもなっていますが、これの定義としては、特定地域内での商業的な振興活動を目的にしているのが特徴で、郷土料理とは異なり、今までの伝統にこだわらない調理法などの開発をして、地域に定着させた料理となっています。
この点では「郷土料理」とは明確に分けられた料理になっており、「御当地人気料理特選」や「B級ご当地グルメ」などもこのカテゴリーに入っていると思います。
もちろん「郷土料理」も大切なもので、その地域の素材や昔からの伝統を重視した味は貴重でもともと明治期～戦前といった頃にその地域に定着して、現在でも多くの人が食べています。
「ご当地グルメ」の方は最近になってから新たに作られた歴史が浅い料理が中心となっていますが、「郷土料理」同様に多くの場合は地域の名産でよく知られた食材を使い、普段からよく食べられている料理が多いことがポイントです。
観光資源目的で創られ、地元の人でも普段食べないような料理も一時期はありましたが、現在ではかなり少なくなっています。B級グルメとはいえ、その背景はやはり重要だということです。
農林水産省でも2007年に、地域おこしの一環となる郷土料理99品を「農山漁村の郷土料理百選」に選定し、当地の人気料理23品目を「御当地人気料理特選」に選定しています。
「ご当地グルメ」の種類としては、ラーメンや焼きそばなどの麺類、丼物、粉物料理、鍋物、揚げ物などが多いですが「丼物」については専門のイベントもある程で、その人気振りが伺えます。